みなさん、こんにちは。
突然ですがコーヒーを飲んで「うわ、これおいしいな」と思ったことはありますか?
なんとなく雰囲気を味わうだけという方も多いのではないでしょうか。
ここでは大学時代、個人経営喫茶のスタッフとしてハンドドリップコーヒーやエスプレッソなどを提供していて、今でもコーヒー好きな私が考える本当においしいコーヒーの買い方をお伝えしたいと思います。
毎日美味しいコーヒーが飲みたい
コーヒーはどこで買うと良いのか分からない
いつもコーヒーを飲んでいるがもっと美味しいコーヒーがある気がする
上記のような方の参考になればと思います。
コーヒーの保存方法なども合わせてお伝えしたいと思いますので、早速いってみましょう!
とにかく新鮮なものを買う
本当においしいコーヒーの買い方。
それはとにかく新鮮なものを買うことです。
コーヒーに新鮮とかあるの?と思うかもしれませんが、コーヒーは生鮮食品で劣化します。
ワールド・バリスタ・チャンピオンシップにてアジア人初の世界チャンピオンとなった井崎英典さんの書籍にも以下のように書かれています。
コーヒーは、買ってきてから自宅で常温保存すると、2週間ほどで鮮度が落ちてしまいます。野菜やフルーツなどと同様に、適切な方法で保存しなければなりません。
井崎英典,世界一のバリスタが書いたコーヒー1年生の本,発行人:蓮見清一、発行所:株式会社宝島社,2021年12月,127ページ
鮮度の落ちたコーヒーは酸味などの雑味が増し、本来の美味しさを発揮できません。
そしてこの鮮度低下はめちゃくちゃ味や香りに与える影響が大きいです。
マクドナルドのポテトをイメージしてください。
買ったばかりの熱いものと、冷えてしなしなになったもの。
コーヒーもポテトと同じくらい鮮度低下で味や香りが変わります。
安い豆でも一番美味しい焙煎2、3日後のものは全然違うので、いかに新鮮なものを買うかを意識してみてほしいと思います。
新鮮なコーヒーを売っている場所
新鮮なコーヒーを買うには「自家焙煎」のコーヒー屋さんを調べましょう。自家焙煎店は焙煎+販売を1箇所で行なっているので、焙煎したての新鮮な豆を販売しているはずです。検索してみると意外と近所にあるのではないかなと思います。
上記は私の好きな豊島区「珈琲豆 優」さんの豆ですが、店頭には薄い黄緑色の生豆の状態でコーヒーが置いてあり、注文してから焙煎して焦茶色のコーヒー豆にしてくれます。焙煎日も袋に明記してくれていますね。
注意点が一つあり、自家焙煎店でも一度にたくさん焙煎して販売しているお店でなく、注文してから焙煎してくれる、または、少量ずつ焙煎して当日売り切る形で販売しているお店を選びましょう。
店頭に焦茶色の焙煎後コーヒー豆がたくさん展示されている場合、焙煎当日に売り切れなかった豆が翌日以降も販売されていて鮮度が低下している可能性があります。
鮮度を保って保存するには
コーヒーの鮮度を保つためには豆のまま買いましょう。
挽いてしまうとコーヒーが空気と触れる表面積が大きくなり酸化等による鮮度低下が急激に進みます。
粉の状態で買ったなら時間との勝負です。1週間以内に飲み切りましょう。
井崎英典,世界一のバリスタが書いたコーヒー1年生の本,発行人:蓮見清一、発行所:株式会社宝島社,2021年12月,127ページ
そして遮光、密封して冷凍保存しましょう。
最近、科学的な研究の結果、1つの解が示されました。それは、豆の状態であれば「冷凍庫で保存するのがベスト」ということです。
井崎英典,世界一のバリスタが書いたコーヒー1年生の本,発行人:蓮見清一、発行所:株式会社宝島社,2021年12月,127ページ
買ってきたときのコーヒー袋で遮光はできると思うので、その袋ごとジップロックに入れて冷凍庫に入れれば完璧です。
コーヒー豆を自宅で挽くのが面倒?
工夫して手間を減らせば自宅で豆を挽くのは、そんなに面倒ではありません。
私はコーヒー好きですが、ミルに関しては、簡素なプロペラ式のミルを使っています。
これが最も手間少なく豆を挽くことができて毎日コーヒーを挽いても億劫になりません。
豆を挽いてミルを掃除して収納するまで以下のような流れで使っています。
まずはミルを取り出してスケールに乗せて豆を計量します。
ミルをコンセントにつないでボタンを押して豆を挽きます(約30秒)。挽いた粉はミルから直接フィルターに移します。
最後にキッチンペーパーやティッシュでミルを乾拭き(水洗い不要)して、ミルをしまえば完了です。
上記の流れであればミルを出してから5分程度でミルをしまうところまで済みます。
料理人の笠原将弘さんも以下のように書籍で述べていますが、おいしいコーヒーと毎日を共にするには手間を減らすことも大切だと考えています。
家でもお店のようなだしをひき、何品もの美しい盛りつけの料理を食卓に並べ、といったことを毎日やっていたら、確実に疲れてしまうだろう。家計も大変なことになってしまう。私たちプロは毎日料理だけに集中すればいいが、主婦の方、仕事を持っている方たちはそうはいかない。掃除、洗濯、育児等、やることはたくさんあるに違いない。
笠原将弘,「実は、一菜でいい。おいしいおかずが一品あれば、それで充分という提案」,発行者:三宅明,2020年11月,71ページ
終わりに
いかがでしたでしょうか?
美味しいコーヒーをいつでもさっと用意して楽しむことができると暮らしがとても豊かになります。冷凍保存や手軽なミルで豆を挽くなど、そこまで大きな手間をかけなくても美味しいコーヒーを淹れることはできるため、コーヒーの豊かさがもっと世の中に広まれば嬉しいなと思っています。
引き続き、多くの人がもっと豊かに、昨日よりも穏やかな心で、日々を過ごせることを祈っています。それでは!